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幻の希少種、“バキポディウム・アンポンゲンゼ”です。\rマダガスカル、マハジャンガ州ソアララのナモロ力特別保護区(Namoroka Reserve)のく一部地域が原産です。\r標高100m未満の低地に点在する、落葉性の乾燥林の石灰岩の岩の上に自生しています。\r自生地は一年を通して非常に温暖な地域で、年間の最低気温が15度を切ることがなく、年間平均気温が26度にもなる熱帯地域です。\r種小名の'ambongense'は、自生地であるナモロ力特別保護区の別名'Ambongo'(アンポンゴに由来しています。\r“失われたバキボディウム”(Lost__Pachypodium)とも呼ばれる、数あるバキポディウム属の中で最も希少で珍しい種です。\rその理由としては、種として記載されたのは1924年ですが、その後個体数が激減し一度は野生個体は絶滅したと考えていましたが、1990年にこく少数の個体群が“再発見”されたという経緯がありま\rそれでも絶滅寸前であることには変わりなく、母体集団としては3-5集団のみしか存在しないと言われています。\rまたフシントン条約でも国際的な商取引が一切禁止される最上位である一種(CITES Appendix1)に指定されています。\r高1mから1.5mほどに成長する中型のバキボディウムで、フラスコや酒ビンのような紡錘形の幹が特徵です。\r表皮は鈍い鉛色から灰褐色をしており、年数を経た大株は滑らかなツャのある表皮をしています。\r小さな株や、枝の先端付近には銳く大きなトゲが生えており、他のバキボディウムに比べてやや太く長いトゲを持っています。\r葉は人ラ形から被針形の細長い形状をしており、鮮やかな緑色をしています。\r花は淡い緑がかった白く上品な色のを咲かせます。\r国内で種から増やされた株がこくまれに出回りますが、もし入手された方はその希少性も鑑みて、大事に育ててあげましょう。